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亜鉛は体内のさまざまな代謝機能を維持する、大切なミネラルです。不足してしまうと、味覚障害、皮膚疾患、免疫力の低下、男性不妊症などのおそれがあります。
最近ではテレビなどでもよく取り上げられていた「若者の味覚障害」が問題になっています。食べ物の味がわからなくなる、甘みを感じにくくなる、などの症状や、自分では薄い味付けのつもりの料理を他の人から濃いといわれる、など、症状が出始めると自分自身で違和感を感じるはずです。ここまではっきりしなくても、味に鈍感になってしまっている事に気づいていない場合も多いといいます。この症状の原因は、舌にある「味蕾(みらい)」という味を感じる細胞が、亜鉛不足によって新しく作り出されなくなる為に起こります。
現代では、食事を手軽なインスタント食品ですませてしまう事が多くなりました。ひとり暮らしの若者の場合、毎食きちんと自炊している方はほとんどいないでしょう。これらのインスタント食品に入っている食品添加物が、亜鉛の吸収をさまたげたり、排出してしまう原因になるようです。
近年、不妊の原因が男性の方にも多くなってきたと言われるのも、やはり亜鉛不足が大きな原因のようです。亜鉛は、精液に多く含まれている事、不足すると第二次性徴の遅れにつながるという事から、生殖器の機能の維持の為に、たいへん重要な役割をしていると考えられています。亜鉛不足の症状があらわれると、精液中の精子の量が極端に少ない「無精子症」などの原因になるようです。
一日の所要量は、成人男性で10〜12r、女性で10r程度です(上限は30r)。食品では、「牡蠣」にとても多く含まれ、レバー、うなぎ、ホタテ、ごま、ココアなどにも含まれています。
過剰摂取の状態が続くと、頭痛、吐き気などの症状が出ることもあるようです。牡蠣には1個で約5r程度含まれているそうなので、牡蠣好きな方は食べ過ぎに注意なさってください。
亜鉛を含む食品は、人によって好き嫌いのありそうな食べ物が多いように思います。偏食しがちな方、外食やレトルト食品ですませる事が多い方は、サプリメントの利用を考えられたほうがよろしいかもしれません。
また、亜鉛には風邪にかかってしまった場合、適量を摂取することで、回復までにかかる期間を短くする(要は治りやすくする)働きがあるという実験結果があるようです。風邪の初期症状のときなどに、ココアで亜鉛を摂ると考えるれば良いかもしれません(100g中に 7r程度と、さほど多くはありませんが)。ココアは、その殺菌作用がインフルエンザの予防にもなるといわれているので、まさに一挙両得といった感じですね!
からだの代謝機能、正常な味覚の維持、そして性に関しての大切なミネラル
「亜鉛」。不足の症状は深刻なものが多いので、自分の生活スタイルを考えて、不足しないように心がけてください!